超高齢社会研究所・安立清史

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プロフィール

プロフィール

安立 清史(あだち きよし)

1957年生まれ。
東京大学文学部社会学科卒業。
東京大学大学院社会学研究科で修士および
博士課程を修了。
日本社会事業大学社会福祉学部助教授をへて、
九州大学文学部助教授、
現在は九州大学大学院人間環境学研究院教授。

安立清史─経歴と活動

1957年、群馬県生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京大学大学院社会学研究科(修士・博士課程)で現代社会の理論や社会学の調査研究方法などを高橋徹教授や見田宗介教授から学ぶ。

1987年から日本社会事業大学助手、社会福祉学部講師・助教授。社会福祉学の先生方とともに全国の住民参加型在宅福祉サービス活動の実態調査などを行う。新たに国家資格となった社会福祉士の養成科目「社会福祉士のための社会学」なども担当。

その間、1994~1995年にかけて国際交流基金日米センター安倍フェローとしてカリフォルニア大学ロサンゼルス校School of Social Welfareに留学し在外研究を行う。中国系アメリカ人のリサーチアシスタントを雇って、毎週末、ロスアンゼルスのダウンタウンや近郊の様々なエスニック・コミュニティを訪問。リトル東京の福祉NPOの活動やボランティア団体を見学しながらインタビューやアンケート調査も行う。郊外のパサデナにあるハンチントン病院でのボランティア活動も興味深く、福祉だけでなく医療ボランティアのあり方にも目を見開かされる。病院ボランティアの調査は、その後、日本病院ボランティア協会との全国の病院ボランティア活動の実態調査へとつながる。留学のおわりにはニューヨークにあるNPOを支援する助成財団としてのNPOや、ワシントンD.C.にある全米最大規模のNPOのAARPという団体(高齢者NPOとして米国の「定年制度」の撤廃などに尽力した)にも研究の範囲を広げていくことになる。

1996年10月、九州大学文学部・地域福祉社会学講座助教授に着任。地域福祉社会学や福祉社会学を講義する。1999年4月、九州大学大学院人間環境学研究科助教授、2006年4月九州大学大学院人間環境学研究院准教授、2010年4月、九州大学大学院人間環境学研究院教授(現在にいたる)。福岡ではNPOを支援するNPO「NPOふくおか」や環境保護団体「はかた夢松原の会」、福岡ユネスコ協会などの活動に関わる。学会では「日本社会学会」の理事もつとめる。

その間、2000年にはジョンズ・ホプキンス大学・政策研究所で在外研究──世界的に著名なレスターM.サラモン教授による非営利セクターの国際比較研究の教えをうける。またハーバード大学ではエズラ・ヴォーゲル教授の最終講義に出席する。2005年、東京財団の教員の国際化支援プログラムのフェローとなりボストンのBoston College・ Graduate School of Social Workで客員教授として大学院の授業を行う。2016年にはハワイ大学社会学部の訪問研究者としてハワイ大学センター・オン・エイジングの主導するオアフ島の「ワンマイル・プロジェクト」や「環太平洋のアクティブ・エイジング」にも参加する。

現在のとりくんでいる研究テーマは、「超高齢社会」の様々な問題(エイジズムや高齢者NPOのあり方)の調査と研究や政策提言、これからのボランティア団体やNPO法人などの「非営利組織」のあり方の研究と提言、ボランティア活動などの先にある「労働でない仕事」や「労働を超える仕事」の探求や実践の試みの紹介、そして「福祉」や「非営利」の起源や新たな理論の探求などです。

2005年 Boston College で大学院生に授業した時の記念撮影
2005年 Boston College で大学院生に授業した時の記念撮影

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